計画づくりがいよいよ始動

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過疎化と少子高齢化は産山村にとっても深刻な課題です。

人口1,500人の小さな村は、このまま月日を重ねると30年後には半分近くの約800人まで減ってしまうという試算が出ています。なかでも産山村の未来と暮らしに大きく影響するのは、人口構成の変化です。団塊の世代とその前後の世代が人口構成の中心となっている本村では、60歳代を境として次の世代がぐんと少ないのです。

地域の様々な役割や、集落の祭や野焼きといった住民活動を担い、地域を支えている団塊とその前後の世代。10年後、この世代が75歳以上の後期高齢者となると、医療・介護の需要増、自家用車に代わる交通手段の確保等、新たに生じる様々なニーズに対応していく必要がある一方、地域づくりや村づくりの重要な担い手を欠いてしまうことになってしまいます。

こうした課題を克服し、小さくとも安心して幸せに暮らせる村を目指して、皆で知恵を出し合って作るのが、今回の「うぶやま未来計画」です。「小さな村の生き残りを賭けたサバイバル戦略」とも言えるかもしれません。

産山村は阿蘇山の北外輪に位置します。標高600メートル〜950メートル。空が高く青く、空気が澄んでいます。どこまでも続く草原のなめらかな稜線、阿蘇山と久住連山をくるりと草原の向こうに見渡せるパノラマの中にある美しい村。私たちの自慢の村です。

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ここを持続可能な村とするべく、うぶやま未来計画は、各地区や各団体から推薦された村民18名から構成される「産山未来会議」メンバーと役場の若手職員12名を中心に作られます。モットーは「実現前提」。20年後の村のビジョンと今後10年間における村の総合振興計画を含む計画です。

7月30日午後7時から第1回目の産山未来会議が開催されました。20年後のあるべき産山村に向けて漕ぎ出すための羅針盤となる「うぶやま未来計画」。2020年3月の完成を目指して、いよいよ始動です。
(産山村役場 企画振興課)