中学生たちが思い描く未来

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うぶやま未来計画に学生たちのアイディアを取り入れたいと、10月21日には産山学園にお邪魔して、9年生(=中学3年生)たちが描く未来の産山村、そして産山学園の未来について自由に意見を出してもらいました。

生徒たちにまず見てもらったのは、将来の学園の生徒数。将来予測だと、2048年には生徒数が3分の1になるという試算が出ています。このままでは母校の廃校もありえるかも、という危機感から話し合いは始まりました。学園がなくなってしまわないために、みんなの知恵を絞ってもらうのです。

学園の生徒数.001

村をこうすれば、学園がこうなれば、産山村の人口が増えて、生徒たちも増えるのではないかと生徒たちのアイディアは実に多彩。

「完成した大蘇ダムを観光に利用してはどうか」「ツーリングやドライブで村を通る人が楽しめるように、○○(花・木 ex.ヒゴタイの花、サクラ)ロードを作ってはどうか」といった観光産業を盛り上げるアイディア。「害獣(イノシシや鹿)の皮や肉を使った商品開発」といった課題も併せて解決するアイディア。

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「将来産山に住むことを条件に、大学の学費を村が一部負担してはどうか」「村に住んでいても都会と同じような仕事ができるよう環境を整えてはどうか」といったUターンを増やすアイディア。

また、「ハイレベル(高校レベル)の授業も受けられるようにしてはどうか」「農業コースを作ってはどうか」「伝統的な昔の農法を習う授業を取り入れてはどうか」といった産山学園に特別な授業を導入して生徒たちを集めるアイディア。「一人暮らしの高齢者のお世話をする『子供ヘルパー』は楽しいからずっとこれからも続けたい」「30年続いているタイの中学校との交換留学もずっと続けたい」とユニークな産山学園の取り組みを今後も持続的に続けていくことでさらに存在価値を高めるアイディア。

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将来の学園は「宿題なし」「いじめなし」「他校や他国での勉強の機会がいっぱいある」という意見もあり、そんな産山学園になれば学ぶのが楽しくなって、毎日行きたくなる学校になりそう。子供たちにとっても理想の産山村となることができれば、こんな素敵なことはありません。(産山村役場 企画振興課)